看護師は人のためになる魅力的な仕事で、資格を持っていれば一生仕事に困ることがありません。その安定性から、社会人になってから看護師を目指す人が増えています。看護師になるためには、国家試験の受験資格を得るために看護学校に通う必要がありますが、特に社会人はチェックしておきたい点がいくつかあります。

その一つが、支援制度や奨学金制度です。社会人になってから看護学校に通うとなると年単位で収入がなくなるか少なくなる状態が続きますが、経済的な負担を軽減できる制度の一つが、教育訓練給付金です。これは、雇用保険に3年以上加入していた方が訓練経費の一部を受け取れる仕組みです。また、各都道府県の奨学金制度を利用すると、規定された年数、指定の病院で働くことで奨学金が免除されます。

また、社会人が看護学校を受験する場合は、入試制度についても理解しておきたいものです。看護学校の入試には、一般入試に加えて社会人入試の制度が設けられています。一般入試は学力テストに加えて面接や小論文を総合的に判断して合否を判定しますが、社会人入試は多くの場合、小論文と面接で試験を行います。

社会人は勉強や受験とは無縁の生活を送っていた方もいるため、学力テストを行わない社会人入試のほうが有利に見えますが、そもそも社会人入試を行っていない学校や、社会人入試枠が限られる学校も多いため注意が必要です。また、社会人入試は一般入試に先立って行われるケースがほとんどなので、一般入試を見据えて勉強しつつ、社会人入試を受ける方が目立ちます。